田中同窓会会長による卒業式祝辞

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令和4年度卒業式祝辞

卒業生の皆さま、本日の晴れの卒業式、まことにおめでとうございます。
また、保護者の皆さま、本日卒業されるお子様たちの凜々しいお姿をご覧になり、感慨如何ばかりかと拝察申し上げます。
そして、校長先生をはじめとする教職員の先生方、 本日まで、慈愛溢れるご指導・ご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。
さらに、本日ご参集の皆々様、大変な3年間を、この卒業生の皆様に捧げてくださり、まことにありがたく、衷心より御礼を申し上げます。

私は同窓会長の田中一博と申します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
卒業生の皆さまのお姿を拝見しつつ、その美しい瞳に無限の希望を見る思いがいたします。
私は生田高校1期生ですので昭和44年、1969年にこの生田高校に入学しました。
いつのまにか69才になりました。生田高校は、あと46年すると、創立100周年をむかえます。
卒業生の皆さんは、そのとき、今の私と同じような64歳になります。
既に、人生100年時代といわれておりますが、今の小学校6年生の平均寿命は107歳になるといわれています。
そうすると46年後の100周年の時には、皆さんはまさに働き盛りの64歳、今でいう40歳代に相当するのでしょうか。
つまり、社会を明らかにリードする世代になっている訳であります。

さて、そこでご提案です。
私は、皆さんは、生田高校の卒業生ですから、自分ひとりが幸せになることは必ずできると信じております。
そのうえでのご相談なのですが、その100周年記念の公式行事が終わったあと、今日のこのように、生田高校の体育館を借り切って、皆さんで集まって、自分も幸せになり、周囲の人をもどれだけ幸せにできたのか、を競う「幸せ大会」を開きませんか。
表題は「みんなと一緒の幸せ大会」でしょうか。

誰を幸せにできたのか、
誰に寄り添い続けたのか、
誰の涙を拭いたのか、
誰と一緒に泣いたのか
誰を笑顔にできたのか
ただそばに居続けただけでも良いでしょう。
詩でも良い
歌でも良い
笑顔を見せただけでも良いのかもしれないスポーツでも
医学でも
政治でも良いでしょう
誰を幸せにできたのかを競う、「みんなと一緒の幸せ大会」をやってみませんか?

現実に苦しんでいる人を助けるために、その力を付けるために私たちは今、学問をしているのではないでしょうか
その生きた歴史の報告大会を行って、お互いをたたえあう会を持ちませんか?
今、正しいと思うことをやってみませんか?
これまで、近代は、軍事競争、次に政治競争、そして現在の経済競争を競ってきました。 しかし、今まさに世界は絶滅の危機さえもはらんでおります。
この次に来るべきは世の中の人々を幸福にする 「人道競争」であって欲しいと願うばかりです。

今日がその旅の出発の日です。
乗り物は「幸せのブルートレイン」かな?
皆さん、出発の準備はよろしいですか?
それでは出発します。
よーいドン!

皆さまのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

生田高等学校同窓会会長 田中 一博(1期)

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